ラブイズストロング
「ラブイズストロング」
嶽本野ばらさんの短編集「エミリー」の中の「コルセット」を読む。
「僕」の知り合いである、「いんちき屋」という名前の骨董品店でアルバイトをしていた女性が自殺する。
そのショックで軽い鬱病になった「僕」はメンタルクリニックに通い、そこの受付けの笑顔の愛らしい女性に密かに恋ごころを抱くようになる。
そのへんの「僕」の心理描写が、なんとも初々しくて実に微笑ましくてよかった。
そのクリニックに通い始めてから二年ほど経ったある日、自殺を決意した「僕」は、心残りのないようにと、最後にその女性に声をかけてデートに誘う。
だめもとで、誘ってみようとしたのだった。「僕」はほとんど断られるものと
思っていたのだが、女性は、意外にも、申し入れを承諾する。
と、まあそんな感じで物語は、意外な方向へと展開してゆく。
「僕」にとって住む世界が違うような遠い人だと思っていた相手の女性も
実は、「僕」に対して密かにあこがれを持っていて、「僕」のことをとてもオシャレでセンスのいい非凡な人で、平凡な私なんかと全然住む世界が違うと思っていたと、打ち明ける場面が、印象的だった。
続く
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